
鼻唇溝や目の下のシワなどは、かつては手術をしなければとることができなかったのが、最近注目を集めているのが「ヒアルロン酸注射」。
ヒアルロン酸は、皮膚の真皮層に存在している「ムコ多糖体」の一種。注射用のヒアルロン酸はいくつかの粒子サイズを持ち合わせており、粒子の小さいものは小ジワに、中ぐらいのものは深いシワに、また一番大きなサイズのものは皮膚のたるみやくぼみに、とそれぞれ使い分けることができます。
加齢が進むと重力によって肉が下方に落ちるため、こめかみ、目の下あたりに凹みが出現してきます。いわゆる老けた印象というのはシワの出現だけでなく、顔面の凸凹にも現れてきます。ヒアルロン酸の注射は、シワの改善だけでなく、全体的な凸凹を修正することで、顔面の若返りをはかるのに適しているといえます。粒子の大きいヒアルロン酸をバストに注入し、バストアップを図る施術も研究されています。
コラーゲン注射では3〜5%の人にアレルギー反応が見られ、また効果の持続期間も4〜6ヵ月程度のものが多かったのですが、ヒアルロン酸はアレルギーの可能性が1000人あたり1〜2人と極めてまれなので、アレルギーテストの必要もありません。また効果の持続期間も長く、無色なので注入部分を選ばないという利点があります。
注射は粒子の大きなヒアルロン酸を注入するときには太い針を使うため、局部麻酔が必要です。治療後の痛みや腫れはほとんどありません。効果は注射後すぐにあらわれてきます。ヒアルロン酸もコラーゲン同様、注入しても徐々に体内に吸収されるため、効果が持続するのは6〜12ヶ月程度。
繰り返して注入することによって、肌にハリやつやが出てくるというメリットもあります。しかし、加齢による、シワ、たるみは注入剤のみでの治療だけでは限界があるため、最終的には手術という選択肢もあります。自分がどの程度の仕上がりを望むのか、現在の症状と照らし合わせ、医師と治療のステップを相談しましょう。
また、中には白内障の手術にしようされる眼内レンズと同成分の物質の粒子(HEMA)と、ヒアルロン酸が混合されたように、4割以上が吸収されずに皮膚に残るため、鼻を高くしたりアゴの形を整えるなど、造形的な治療に用いられるものも開発されています。今後ますます広い分野で活用が期待される注入剤といえます。
話題のヒアルロン酸注射は、アレルギー反応の心配がほとんどなく、持続期間が長いなどのメリットがあります。
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