
コラーゲン注射はもともと皮膚のくぼみの治療に使われていましたが、シワ治療にも応用されるようになり、日本でも15年ほど前からシワ治療に一般的に使用されるようになっています。
シワの大きな原因の一つは年齢とともに皮膚の真皮層にあるコラーゲンが減少することですが、牛から抽出したコラーゲンをシワ部分に注入することにより、目元の細かいシワ、鼻唇溝や口元の深いシワまでを消すことができます。注入したコラーゲンはよそへ移動する心配もありません。
痛みや出血はほとんどなく、通院の必要もないことから、メスを用いない整形などといわれ、治療を受ける患者は増える一方であります。しかしながら、コラーゲンは時間とともに皮膚組織に吸収されるため、効果が保てるのは3〜4ヶ月。定期的に注入を繰り返す必要があります。
従来のコラーゲン注射に対して、最近では永久的に効果が持続するアーテコールというものが開発されました。スーパーコラーゲンなどとも呼ばれるこの製品は、牛のコラーゲンにポリメチルアクリレート(PMMA)の微粒子を浮遊させたもので、コラーゲンよりも素材のものが固く、吸収されにくいことで知られています。
残存率も25%と高く、眼内レンズや歯のプロテーゼにも使われる生体適合性のある成分であります。コラーゲンそのものは数ヶ月ののちに吸収されてなくなりますが、その間にPMMAの微粒子は線維性の皮膚(カプセル)を形成し、そこに包括されて治療部位の中に結合され、皮膚の中に溜まるため、効果が永久的に持続するわけです。ただし、最初の間は一時注入物の減量がみられるため、最低6〜8週間あけて2〜4回の注入を行うことが望ましいとされます。
注入治療のさかんな欧米市場に向けて、各メーカーはさまざまな注入剤を開発していますが、日本では、その臨床例も少なく、効果、使用感、残存期間など、経過を見守って行きたいものが多いのが現状です。やはり架橋のレベル(残存期間)の問題はありますが、100%ヒアルロン酸のものは生体内に吸収されてしまうため、安心ではあります。
今後、素材などを研究しながら、実施レベルに向け注目していきたいところです。
シワ治療として定着しているコラーゲン注射。効果が3〜4ヶ月と限られているのが欠点。最近では半永久的に効果が持続する、PMMAが主成分の注入剤も開発されています。
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