
まばらなまつげ、薄い眉毛の治療法としては、男性に多い脱毛症(はげ)の治療と同様、養毛、育毛剤の類である外用薬や内服薬が用いられることがあります。しかしこれらの薬はあくまでも補助的なものであり、根本的な治療となると、やはり皮弁術や植毛術などの外科治療が必要になります。いずれは遺伝子治療が可能になると予測されていますが、現在のところ、最も効果があるのは手術です。
手術に際しては、余っている自分の毛髪を足りない部位に持っていくというのが基本となります。自家毛包の培養が可能になれば、自分の毛髪を犠牲にしなくても植毛が可能になりますが、現段階ではまだ実用化されていません。また、他人の毛包を利用する同種移植は、毛母細胞の免疫応答反応が穏やかなため、理論上では可能とされていますが、ウィルス感染の可能性や倫理上の問題を考えると、あまり現実的ではなさそうです。
具体的な手術の方法は、毛髪を単独、あるいは数本単位で移植する植毛術と、毛髪のある皮膚ごと移動させて移植する頭皮弁法の2種類に大きく分けられます。まつげや眉毛のような小さな範囲には、植毛法が用いられることが多くあります。1本ずつ毛包を移植するマイクログラフトと、数本単位で移植するマイクログラフトとがありますが、生着率や見た目の自然さからも最近ではマイクログラフトが行われる頻度が高くなっています。
いずれも採取した毛と毛法をカッティングボード上で1本ずつ区分けし、これを植毛します。局部麻酔で行い、およそ100本の植毛に1時間、以後200本増やすごとに1時間を要します。
通常、頭皮に余裕があり、傷も目立ちにく後頭部が採毛部となります。この場合、移植毛は本来の眉毛に比べて太く、また頭髪同様に長く成長するため、しばしばトリミングを行う必要があります。数本程度の植毛であれば、パンチアウトして、採毛した単一毛包を植毛部に刺入することで、良好な結果が得られます。刺入する穴を開ける際、炭酸ガスレーザーを用いると出血の少ない施術が可能です。
まつげ、眉毛は男性の脱毛症の治療と同様に、手術で治療することができます。有毛部から1本あるいは数本単位で毛包ごと植毛する植毛術が一般的です。
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