
インプラントを行う場合、バッグは大胸筋の下に挿入する方法と、乳腺下に入れる方法の2種類があります。ちなみに大胸筋は肋骨の上にあり、乳房を支えているのもこの筋肉です。一方の乳腺は乳房の中にあります。
最近では授乳などで重要な乳腺を傷つける乳腺下法より、ワキの下を切って大胸筋下にバッグを入れる主流になっています。ただ乳腺下法には、大胸筋法に比べて術後の痛みが少なく回復が早いというメリットもあるため、今後出産の予定がない中高年の希望者には時々行う場合もあります。
形を整えるために重要なのは、まず手術前のマーキングです。患者さんに座ってもらった姿勢で、インプラントのモデルを用いて印をつけます。手術は仰向けに寝て局部麻酔、または全身麻酔で行われます。
大胸筋下法はワキの下を3cmほど切開し、乳腺下法ではバストの下など目に付かない場所をやはり3cmほど切開します。そこから何も入っていないバッグを差し入れて中で形を整え、そこで初めて整理食塩水を注入、または適切な大きさのハイドロジェルバッグを挿入するのですが、生理食塩水の場合は十分に量を入れなければripplingといって肌の表面が泡立つように見えたり、揺れると音がするようなこともあります。いったんこのような現象が起こると、バッグを取り出して挿入しなおさなければなりません。
術後4日ごろからは、マッサージを欠かさないようにします。インプラントでは異物を挿入するため、人体は「カプセル・フォーメーション」といって、バッグの周囲に被膜を作り自らを防御しようとするからです。これを放置しておくと、バストそのものが硬くなる恐れがあるので、術後半年〜1年ぐらいまではマッサージを続けるよう指導しています。
しばらくはワキから胸にかけてやや引きつれた感じが残り、この時期は重いものを持つことは避けましょう。抜歯後は上腕を上げ下げする運動を行うことで、徐々に引きつれなどの違和感をなくすことができます。インプラントを無理に押し上げるとバストの変形をきたす場合もあるので、術後3ヶ月程度はワイヤー入りのブラジャーをつけないようにすることも大切です。
バッグを挿入する場所は大胸筋の下、または乳腺の下のいずれかですが、乳腺を傷つけない大胸筋下法が主流になっています。
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